輸入車は大変だけど、おもしろい
「いつか自分の車を自分で整備できるようになりたい」そんな想いから自動車の専門学校に進学し、卒業後ここへ入社しました。入社の決め手になったのは、海外の高級車など普段触ることのできないような車に触れること。整備しやすいように造られている日本車と違い、輸入車は整備が難しく、大変な部分も多々あります。さらに、当社の場合には取り扱っているメーカーや車種の幅も広いため、それぞれ自分たちでマニュアルを作って対応していかなければなりません。正直大変です。大変なんですが、その分おもしろい。モデルチェンジがあった時などには「そこがそうなったか!」と、思わずテンションが上がってしまいます。プレッシャーとワクワクが半分半分、そんな毎日ですね。
丁寧さと、効率と、広い視野
日々、車検や定期点検から一般修理まで行っていますが、一般修理の場合には、どこに不具合の原因があるかはっきりしていないこともあります。以前、「たまに変な音がする」と問合せがあった時、「どんな時にどこからか」を伺い、「段差の時に右側あたりから」というところまではわかったものの、その先がわからずにいました。すると工場長が「このあたりじゃないか?」とアドバイスをくれ、言われたあたりを調べてみたところ問題のある箇所が判明。調整をして、無事に直すことができました。そんなふうに問題を解決できた時が、この仕事のやりがいを感じる瞬間です。
そうした中で心がけているのは、お客様の大切なお車を傷つけないように丁寧に対応することと、一度できるようになった作業は前回よりも早くできるようにすること。先輩からは「一点ではなく周辺も意識するように」と言われています。視野が狭いと、注意すべき点や全体の段取りが見えなくなり、ミスやロスを生んでしまいますからね。
まだまだ悔しいことばかり
入社して10年を超え、メカニックとしてできることは着実に増えてきましたが、まだまだ未熟だと感じることも少なくありません。しかし、その時に感じる「悔しい」という気持ちが、次につながるモチベーションになっている側面もあります。悔しさを感じた部分、時間がかかったりミスをしやすかったりする自分の苦手な部分を把握し、それを克服することが成長への一歩。そうして経験を積んでいき、いつか「見せてみな」と言っていつも助けてくれる工場長のように、どんな依頼が来ても自信を持って対応できるメカニックになりたいと思っています!
たとえできないことがあっても、できるようになるまで人より時間がかかってしまっても、決して諦めずに、できるまで根気強く付き合ってくれる先輩や仲間がいます。そのため、「技術を身につけたい」「成長したい」という意思があれば未経験からでも大丈夫ですよ!